飛び込んだ職場は、確固たるポリシー《志・技・愛・義》を持った建築集団

吉野 智恵美(よしの ちえみ)さん

県立横須賀高校・神奈川大学工学部建築学科卒
現在MARIO DEL MARE建築設計事務所勤務

吉野智恵美さん
大学4年の初めに何とはなしに出かけた「葉山芸術祭」で、ふと目に留まったオープンハウス。用途は事務所兼住宅の実用物件で、決して特殊な建築物ではありませんでした。でも、その建物から、建築デザインを専攻していた私にオーラが届いてきたんです。設計者が建物に込めた熱い『意思』のようなものを感じたのかもしれません。引き込まれるように、細部まで目を凝らしてずっと見つづけました。
実は、その事務所兼住宅こそ私の勤務先。MARIO DEL MARE建築設計事務所なのです(2003年には、神奈川建築コンクールで優秀賞も受賞しています)。何としても自分を魅了した設計者たちの下で働いてみたい。そんな一念で、少々押しかけ女房的に昨春求職。
大学卒業したての私にとっては、まだすべての仕事が見習い状態です。夜中まで図面とにらめっこということもしばしば。しかし、疲労やストレスなど感じません。むしろ仕事にどっぷり浸かっている時が心地よい。アーティストや職人が作品に挑むのと同じなんだと思います。

新中一で入学し、高校時代まで通ったKGCもそうした充実感がありました。「もっとできるようになりたい」「目標の学校に進学したい」「得意分野のカをとことんアップしたい」といったポジティブな仲間が集まっていたから、自分も懸命に伸びようとする。ごく自然に。でも、ギスギスした感じがなくて、けっこう笑いがたえない。高三のある時、進路相談で「両親のためにも、頑張って現役合格したい…」とK先生に言ったら、その発言が密かに親に伝わっていたんです。知れたら照れくさいですよね。でも、自分の気持ちに素直になれるのも、またKGCらしいところなんです。

自分のやりたいことを見つけ、その職に就くことができました。設計・デザインは文字通り新しいものを生み出し、人の生活基盤そのものの一つとなります。だからこそ、常に自分が納得のいくレベルまで仕事を貫徹していきたい。そしていつか、人を惹きつけ、人の魂に触れるレベルの”作品”を創りだしたい。それが、現在の正直な気持ち、目標です。