克服できた! 出遅れと弱点

斉藤 ゆい(さいとう ゆい)さん

横浜共立学園中学高校・上智大学外国語学部卒
東京大学大学院総合文化研究科在学、24歳

斉藤ゆいさん
「それって何?」と、ほとんどの人に聞き返されてしまうのが、大学院での専門分野『総合文化研究科 人間の安全保障プログラム』。たしかに説明しなければわかりませんよね。安全保障と言えば、従来は主に国家間・国際関係の問題として論じられてきました。ところが、近年は国家が人々の安全や生存を充分に担保できない事態が、多発し深刻化。例えば、難民や貧困・人権の抑圧などの問題です。そこで、新たに唱えられたのが「人間の安全保障」という考え方。前国連難民高等弁務官の緒方貞子氏やノーベル経済学賞を受賞したアマルテイア・セン氏などが中心となって提唱しました。その思想や活動は多岐に渡るのですが、私の研究・ワーキングのメインは、インドの少数民族ワルリ族の自立支援・伝統文化継承のサポート。現地のインド: タラサリには大学時代から三回ほど出向いています。そうした活動に目を開かれた最初は、高二の春休み。高校に掲示されていたNGOの新聞会報を読んだのがきっかけで、渡航したネパールでの体験。未舗装の道路・埃まみれの街・路上生活者…。日本とのあまりのギャップに驚きました。しかし、子ども達は「勉強して、しっかりした仕事につき、貧しさから脱したい」「今の状況を改善する能力を身につけたい」と、実にアクティブでエネルギッシュ。それだけに、NGOなどによる教育支援が如何に重要かも、また知りました。自分の進路を決定づける旅となりました。

「ほんとうに、合格!?」・・・私の中学受験は、まさにそれ。受験勉強を始めたのは、小五の冬から。いわゆる完全な出遅れ。何より悲惨だったのが算数。国語との成績の差が、ダブルスコアに近い時期もありました。その弱点克服を支えてくれたのが、KGCのM先生。授業外の時間も含め、徹底した指導をしてくれたのです。最初は、問題の解き方がなかなか理解できず、お互い「困ったなあ」という顔の時もしばしば。それでも、笑顔を絶やさず受験間際まで面倒をみてくれました。そして迎えた入試本番。算数は、問題すべて解ききりました。もっとも、どこまで正答だったかは、定かでないのですが…。

グローバルなフィールドでの自立への支援、問題解決のためのサポート。自分にどれだけのことができるかは分かりませんが、困難に行き当たっても、行動・実践の歩だけは止めたくないですね。