アンビリーバブル
角井 千春(つのい ちはる)さん
横浜共立学園中学高校・横浜国立大学教育人間科学部卒
現在同大学院教育学研究科在学、24歳

12年前のちょうど今頃、志望中学の学校見学の帰路、駅の階段で足を踏み外して数メートルも転落。縁起直しにと、正月にはわざわざ神社にまで出かけお参り。合格祈願の絵馬をつるし、お祈りをし終えたと思ったら、何とその絵馬が地面に落下。風のせいに違いないと気を取り直し、おみくじを引いたら大凶。そんなことがあって迎えた二月の入試本番。消しゴムで答えを書き直しているときに、鉛筆が転がり床にポトリ。しかも二回。落ちることばかりがつづき、ほんとうに落ち込んじゃいました。ところが入試の結果は、受験校すべて合格。それこそアンビリーバブルの心境というか、まさに天にまで上る気持ちでしたね。
入試前には、そうした嫌なことに遭遇したのですが、二年あまり通った塾は「楽しくて楽しくてしょうがない」という場所でした。勉強という感覚じゃなかったんです、きっと。一般には、辛いといわれるマラソンレースの場合も、選手によっては「走るのが楽しい」と、よく言いますよね。それに似ているのかもしれません。もともとKGCに入学したのも、友達が通っていて楽しそうな話を聞かせてくれたからでした。家から少し遠かったのですが、小四の冬に私から親に頼み込んで入塾。聞いていた通りワクワクする授業でした。例えばつるかめ算。登場するのは鶴と亀ではなくて、ゴジラとガメラ。子供にとって、興味や好奇心を沸き立たせてくれる先生との話を聞くのが待ち遠しくなっていきました。塾に行く時に乗ったバスが渋滞で動かなくなると、途中のバス停で降り、駆け足で教室に飛び込むことさえありました。
大学院二年の今、教師を目指して勉強しています。学生教育ボランティアとして学校現場でも”修行”中。KGCでも個性的な先生達との出会いがありましたが、現在活動している教育現場でも、範としたいすばらしい先生方がたくさんいらっしゃいます。子ども達に学ぶ喜びと感動を与えられる先生。子どもや人を一面的に捉えずに、その資産や可能性を多面的に観られる先生。そして、それらを引き出し、成長させ得る先生・・・。難しい仕事には違いないのでしょうが、少しでも自分の目指すところに近づいていきたいですね。
[ 2006-11-01 ]


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