次世代ジャンボジェットの開発で体もジャンボに?

桑田 伸吾(くわた しんご)さん

県立横須賀高・東京理科大・同大学院卒
現在(株)IHI航空宇宙事業本部勤務、26歳

桑田伸吾さん
ジャンボジェット機の次世代エンジン開発部署に配属されて二年目。コンピュータを使って仮想的に製品をつくり負荷を加えることで、製品の寿命予測や構造解析などを行う構造設計を行っています。開発コンセプトは、時代が求めるクリーン&省エネ旅客機。しかし、そのターボエンジンは直径約3m。燃焼温度は1,000度以上にもなる超高温、しかも高圧・高回転の世界。そうした厳しい条件の下、求められる低燃費・低騒音等の高性能を実現し、絶対に破壊されない耐久性をも確保するのは、やはり至難の技。構造計算やシミュレーションを繰り返すのですが、なかなか考え通りには結果は出てきません。そのたびに、なぜダメなのかを一つ一つ論理的・実証的に説明しなければなりません。そうしなければ問題を解決し、結果を導き出すことができないからです。骨が折れるというか、頭に汗をかくというか、確かにしんどい。しかし、汗をかいた後の爽快感もまた味わえます。

設計の思考プロセスは数学とよく似ています。まさに「論理の世界」。高校・大学で学んだ数学がそうでした。そして数学のおもしろさに出会った最初はといえば中二。KGCの難関クラスでの勉強でした。I先生の繰り出すハイレベルの問題は、頭に汗をかく分だけ、達成感も強かったですね。その時、競い合うように問題を解きあったクラスメートとは、生涯の友ともいうべき付き合いが、今も続いています。先日その一人から、「エンジンの完成よりも先に、自分の体型がジャンボになってきたんじゃないの」と冷やかされてしまいました。確かに最近、体のあちこちが丸くなってきているんです。