【大学入試】 2011年大学入試概況
センター試験、志願者数は前年比1.0%増加
2011年度の大学入試センター試験志願者数は、前年比1.0%増の558,984人。志願者増の要因は、現役生の大学志願率上昇と私立大学のセンター試験利用の増加。参加数は今年も増え続け(13校が新規参加)、過去最多を更新。これでセンター利用の私立大学・学部数は503大学・1,441学部となり、全私立大学の88%が利用することになりました。新規に加わったのは、人間総合科学大、東京女子体育大、つくば国際大、日本赤十字看護大など。利用学部を追加した大学は、城西国際大(環境社会)、東海大(観光)、立命館大(スポーツ健康)、関西大(人間健康)などです。
国公立大、志願者数・倍率共に増加
2011年度の国公立大2次試験の志願者数は、159大学536学部に504,193人が出願(昨年比+14,913人)し、倍率は前年度から0.1ポイント増の5.0倍。内訳は、国立(82大学367学部)の倍率が4.6倍。公立(77大学169学部)は6.7倍となっています。受験者増の要因としては、不況を背景とした受験生の国公立大学志向の高まりに加え、センター試験の平均点大幅アップが挙げられます。5教科7科目(900点満点)で見ると、文系・理系共に平均点が昨年より20点ほど上がり、そうしたことが国公立大学への強気出願を促したものと推測されます。
私立大、「二極化」の進行続く
少子化の影響で、私立大学全体としては易化傾向となっていますが、関東・関西などの大都市圏では志願者の増加傾向が続いています。2011年度の私立大学入試では、難関大の明治大学が11万3,864人の志願者を集め、昨年に続き2年連続で志願者数第1位(第2位は昨年と同じ早稲田大学で、11万3,653人)となるなど、いわゆる首都圏・大都市集中型入試は今年もみられました。一方、地方では依然として定員割れの私大が目立っています。ただし、昨年度2010年度入試では、不況の影響・前年の反動などからか、受験生の「安全志向・地元志向」が見られ、定員割れ率が前年比-8.4%の38.1%と改善されました。しかしながら、全体としては二極化が依然続いており、知名度の高い大学に受験生が集まる傾向は変わっていません。
AO入試、志願者大幅増 その一方制度改革も浮上
この10数年、導入校が年毎に増えつづけてきたAO入試。2011年度の国公立大入試では全体の43%にあたる69校、私立大の場合は実に全体のおよそ81%にあたる462校で実施されました。また、推薦入試は国公立大学で9割超、私立大学ではほぼすべての大学が実施しています。私立大では学生の約半数が推薦入試・AO入試で入学する状況となっています。そうした中、中央教育審議会は、AO入試や推薦入試で学生を募集する際、大学進学希望者の学力を測るため新たに「高校大学接続テスト」を新設すべきとの提言を発表。『全大学の約6割が、高校教育の補習授業を実施』などに象徴される学生の学力低下に対処する施策として出されたもので、推薦・AO入試が今後どのように行われていくのか、その動向が注目されるところです。
[ 2011-04-16 ]


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