【高校入試】 2011年高校入試概況
神奈川県公立高校

全般
2011年3月神奈川県公立中学校卒業予定者数は66,472人で前年比2,207人減。この影響が全日制公立高校の募集人員にあらわれています。公立高校全日制当初募集定員は40,568人,前年比1,268人減。学級数の増減で見ると30校,30学級減となっています。特に旧横須賀・三浦学区では横須賀・逗子・津久井浜・逗葉の4校でそれぞれ1学級ずつ減となっており,少なからず競争率に影響を与えています。今年度学級数を減らした30校の中でみると昨年比で競争率が上がった高校は前期選抜で21校,後期選抜で26校ありました。(ちなみに2012年3月の神奈川県公立中学校卒業予定者数は今年度よりおよそ1,000増の予定です。それに伴い各校の学級数の変更も行われます。毎年10月下旬に公立高校全日制当初募集定員が発表されます。)受検者数は前期選抜40,596人,後期選抜30,524人。合格者数は前期選抜19,125人,後期選抜21,651人,合計40,776人と当初募集定員より405人多く合格しており,昨年比132名の大幅増となっています。要因としては前期選抜入学辞退が62人→70人に増えたこと,そして横浜翠嵐・湘南・柏陽受験者の多くがチャレンジをする慶応義塾と学芸大附属の2次試験合格発表日が2月17日と後期選抜検査日と重なってしまったため入学辞退を見越して多めに合格者を出したことなどが考えられます。今年度は公立高校入試制度の大きな変更はありませんでしたが,個々の高校別に見たときには入学者選抜の選考基準が高校ごとに異なり,選考基準を前年度から変更している高校もあります。志望校の選考基準の内容を熟知し,準備を進めていくことが必要です。(入学者の選抜基準は毎年7月以降に発表されます)
競争率の下降傾向が続く前期選抜
全日制の前期選抜平均競争率は,2004年度の2.73倍をピークに以降下降傾向が続いており,今年度は2.12倍(前年比0.5ポイント減)になっています。但し,競争率が低下したことが,難度の低下を必ずしもあらわしているわけではありません。前期選抜の合否は内申点が大きく影響をしているため,内申点が各高校の合格基準値から大きくかけ離れている生徒は,前期選抜の受検を避け,後期選抜に的を絞るという生徒が多くなってきているためです。つまり内申点だけをみれば受検生の差が少ない状態であるともいえます。このような状況で合否を分けるポイントは内申点はもちろんですが,前期選抜で課せられる面接・自己表現活動も合否に大きく影響します。面接や自己表現活動は事前に準備をして試験に臨むことが必要です。
後期選抜においては競争率が横ばい,上位校も昨年同様激戦
全日制の後期選抜平均競争率は1.41倍で昨年と同倍率。ここ数年上昇傾向が続いていましたがようやく上昇に歯止めがかかりました。しかしこの数字は7人の受験生の内,合格できるのは5名ということ。限られた受検機会の中でこの数字は極めて厳しい数字であることを理解する必要があります。その厳しさを表している1つが上位校。横浜翠嵐2.14→1.78,倍,柏陽1.62→1.52倍と昨年より競争率が下がっている高校もありますが,独自入試実施校11校全体の競争率を見ると昨年同様1.51倍で平均競争率を上回っています。独自入試という関門を避けず,大学進学を視野に高い目標を持ち,果敢に挑戦する生徒たちが多数いることを示しています。
今後の入試制度の動向に注目
すでに新聞各紙で発表のあった通り,現行の入試制度が大きな変革を迎えようとしています。前・後期2回の選抜方法を一本化し,全ての受験生に学力検査を課す改正案が打ち出されており,早ければ現中2生より導入される可能性があります。また昨年学力向上進学重点校に追加指定された横浜緑ヶ丘・希望ヶ丘・川和・追浜・相模原・秦野・厚木・大和の8校。今年度の後期選抜において独自入試実施はありませんでしたが,指定を受けたことにより学校改革が進んでいると思われ今後さらに難易度が増してくることも考えられます。今後もKGC教研では入試情報の収集に努め,迅速に生徒・保護者に情報を提供していきます。
神奈川県内私立高校
全般
公立中学校卒業予定者の進路希望状況では県内私立高校の進学希望者の割合は6%程度でほぼ横ばいに推移しています。各高校とも少子化の中で生徒数の確保を目指し,大学進学に向けた体制作りの強化を中心に他校との差別化を図るため,毎年さまざまな改革を打ち出しています。
合格基準をアップした学校が目立つ
内申による合格基準をアップしたのは高木学園女子・橘学苑・横浜清風・横浜隼人・鎌倉女子大・聖和学院・鵠沼等。これに対し基準値を緩和したのは日本大学。今年度は基準値をアップした学校が目立っています。少子化の中で優秀な生徒を1人でも多く集めたいとする考えを窺うことが出来ます。
受検機会の増加による生徒数の確保
いわゆる内申点の基準により合格が確約された従来型の一般入試のみならず,入試当日の得点だけで合否を決めるオープン入試を併用している学校が神奈川県内で20校以上にのぼります(横浜・武相・中央大学横浜山手・山手学院・藤嶺学園藤沢・北鎌倉女子・横須賀学院等)。また日本大学は一般入試日を2/10から2/10・2/12に日程を1日追加しています。ここにも少子化の中で優秀な生徒を1人でも多く集めたいとする考えを窺うことが出来ます。
特色のある入試制度
併願可能な書類選考方式を導入している鎌倉学園・藤嶺学園藤沢・横浜。また学科試験は英語・数学・国語が一般的な中で横浜(オープン入試)では英語+1科目(数学・国語・理科・社会)の2科目での受検が可能です。このように特色のある入試制度を導入している高校も増えています。自分の得意分野を活かして積極的なチャレンジをすることが出来ます。
自分に合った高校選択を
私立高校は普通科のみならず,進学コースや理数コースなどコースや学科が分かれている高校が多くあります。また先に述べたように受検機会の増加や特色ある入試制度を導入している高校もあります。私立高校が第1志望の受験生はもちろんですが,公立高校を第1志望としている受験生も各高校の情報を収集し自分に合った高校選択や納得のいく受験校選択をしていく必要があります。
[ 2011-04-18 ]


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